薬の上手な使い方
■薬が効くしくみ
お酒を飲むと、顔が赤くなったり、良い気分になったりします。これは、アルコールが体内で吸収され、血液とともに全身を回り、作用するからです。しかし、時間が経つと酔いがさめて、また普通の状態に戻ります。これは血液中のアルコールが肝臓で分解され、腎臓から尿といっしょに排泄されてしまうからです。 薬が効くのもこれと同じようなしくみです。 薬が体内で吸収され、吸収された薬は血液によって全身をめぐり、必要な場所で効果を現します。そして、肝臓で分解(代謝)され、腎臓などから体外に排出されるのです。
| 舌下錠 | 舌下錠は口の粘膜から吸収され、血液中に入る |
| 貼付薬 | 皮膚から吸収され、血液中に入る |
| 坐薬 | 肛門に挿入した坐薬は直腸の粘膜から吸収され、血液中に入る |
| 内服薬 | 内服した薬は、腸溶錠以外は胃で溶け小腸で吸収され血液中に入る |
| 腸溶錠 | 腸で溶けて吸収され、血液中に入る |
■薬の血中濃度
薬が体内に吸収され、血液中の薬の濃度(血中濃度)がある一定の濃度を超えると効果が現れます。また、薬は飲んでから排泄されるまでに、一定の時間が必要です。体外に排泄されるまで、作用が持続するのです。
例えば、2回分の薬を決められた時間をおかずに飲むと、1度に2回分の薬を飲んだのと同じことになってしまいます。Aのように薬の量が多くなりすぎて、思いがけない副作用を引き起こす可能性があります。
また、間隔をあけすぎると、前回飲んだ薬が排泄されて血中濃度が低下し、持続的な効果が期待できなくなります。
飲む量を減らすとCのような状態になり、薬が効かず、病気が悪化してしまうおそれもあります。
薬がきちんと効果を発揮するためには、決められた量を決められた時間に飲むことが必要なのです。